がんこオヤジの望みとは??

今日はうちのおとんのお話。

おとんのスペックを少しだけ公開。

御年63歳、小さい頃から体が弱い。

本当は大好きな車関係の仕事につきたかったんだけど、おばあちゃんの一言で実家の喫茶店を継ぐことになった。

バブル時期は寝る間も惜しんで仕事に励んでいた。人間嫌いなのに、接客業というなんとも拷問。

そして、がんこ。

ラーメンやさんとかお蕎麦屋さんの亭主が職人技で丹精込めて作ったであろう力作を「黙って食え」とかいう、ああいうタイプ。

ただ、ちょっとくせ者で喫茶店やってるのにコーヒーに対しての愛情はない。

「素人にコーヒーの味はわからんだろ」つて、量が足りない時にお湯で足したりしている。

もちろん「時間がかかるから」と言い、サイフォンでは立てない。

おばあちゃんが「お客さんは神さんだ」と言って、寝るの5時間とかでその他の時間は仕事に費やしてきたのに対して、

世代交代してマスターになったおとんは気に入らない客を「アホ」だとか「クソ」だとか罵って、

ワザと来させないように仕向ける。

ちなみに、おとんはもう働きたくない。

若干ボイコット気味。

お昼のランチもやってて、満席になろうもんならキレる。

「客来んな( *`ω´)」つて。

ランチはスグに出せるからいいのだが、ランチのメニューが気に入らない人が焼きそばだったり、カレーだったり違うモノを頼む時がある。

すると、更にキレる。

「くそ、変人め。ランチ頼まないなら来るな( *`ω´)」つて…。

まあ、そんなおとんも変人だよね、類は友をよぶ。

確かに、厨房はおとん1人で配膳係がおかん1人で結構いっぱいいっぱいなのはわかる。

が、その中指立てた感じはいかがなものか。後継ぎはいないので勝手だが。

そんなおとんに最悪の時代が来てしまった。

今やネットがなくっちゃの時代でして、良くも悪くも色々な情報が飛び交っている。

以前こんな事をつぶやいていた。

「この前、取材の交渉に来られて断ったった。マツコとか来られたらたまったもんじゃない。」

確かに、マツコは影響力が大きい。

だがおとんよ。メディアは今TVの時代ではない。SNSの拡散だ。

そして大変な事が起きた。

某グルメサイト(食べログみたいなの)で、ほし5つ中☆☆☆☆☆、4っつ☆☆☆☆もついていた。

しかも、ご丁寧に写真つき。対してオシャレでもない。大衆食堂かよってノリのメニューなのに。平均3.2ぐらいの☆の数なのに、なんだこのミシュラン的な扱いは。

もう一度言うが大衆食堂的な喫茶店なのに。

このままでは、うちにお客が集まってしまうではないか。

その事をちらりとおとんに言った。

「こんな、罵声あびせてんのにあいつらはどMか。」

ええ、ごもっとも。

「今度写真とってるやつ見つけたら、ぶん殴ってやるからな!!!」

それは、ちょっと・・・。

「これは、うちは訴える権利がある。うちの敷地でたべてる以上、うちで撮影はダメだ。裁判になったら、勝てるんだからな。」

その前に労力が勝たない。

でも、そんなおとんだがその裏には隠された深い愛がある。

メディアにでてしまうと新規顧客が増えて、今までのお客様のいごこちが悪くなってしまう。

今までに来てくれる「常連さん」は、うちの大衆食堂みたいなメニューを愛してやまない。

ボリューミーなのにリーズナブルなうちのランチが好きで、文句も一つ言わずに間食してくれてランチ以外頼まない。

そんな素直な常連さんがおとんは好きなのだ。

だから、みんなにわかってほしい。

食べログがすべてじゃないと。

アンダーグラウンドでがんばって積み上げてきた「常連さん」との絆を。

でもな、やっぱり常連さんで埋めつくされたとしても、満席だとキレる。

そこは譲れないらしい。

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